赤い狼 参





でも私は馬鹿なのか、そのまま優魔を見てしまった。




ヤバい、殺される。
(;・∀・)



そう思った時にはもう遅かった。





ギリリ、とさっきよりも優魔の指が私の肩に食い込んで。




「い゙ででで!?」




激痛が私の肩に走った。




本気で痛かった為、優魔を涙目で見る。



すると、優魔は全然悪びれた様子もなく。




「あ、わりぃ。手が滑った。」




絶対に嘘と思われる台詞を吐いた。




嘘に違いない、と今度は本気で優魔を睨む。




すると優魔はニコリと笑って




「肉まんが食いてぇな。」




そう、私に言った。





何故。何故、肉まん。



頭をグルグルと回転させる。




すると




「肉まん食ったらこの苛々、どうにかなるかも。」




今の私にとっては衝撃的な発言を優魔はポツリ、誰にでもなく呟いたのだ。



その言葉に私が反応しない訳がなく。




「誰かぁ!肉まん買って来てぇ!


そして、肉まんをたんまりと優魔様にあげて下さい!」




鼓膜が破れそうな程の大声で叫んだ。






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