赤い狼 参
すると玲がエンジンをかけた。
…ま、まさか…。
嫌な予感がして冷や汗が出始めた。
「本当に……轢くよ?」
フッと鼻で笑った玲。
勿論私は…
「乗ります!乗らせて下さい玲様!」
脅しに負けた。
くそう、玲のばか野郎。
何だよ、ばか野郎。
玲のくせに乗り心地ぃぃ車に乗りやがってばか野郎。
「…稚春、そこからすぐに突き落とすよ。」
「はい、すんません。」
大発見。
玲はエスパーだった。
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