101回目の告白

結局 家の前まで
送ってもらってしまった。

玄関先で早見にお礼を言って
家に入ろうとしたが
早見がまた腕を掴んだ。

「あのさ!!小谷・・・」

そこまで言って
早見は目線を下げた。

「早見??」

あたしが名前を呼ぶと
早見は顔をあげて
いつもの笑顔を見せた。

「なんでもない!!
じゃ、また明日な!!」

あたしの腕から手を離して
走り去って行った。


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