101回目の告白

謝り続けるあたしに
早見が口を開いた。

「もう・・・いいよ・・・。」

「・・・え??」

俯いていた顔を上げる。

「もう分かった。
千依莉の気持ちはもう十分、
分かったよ・・・。」

さっきの怖かった早見ではなく
優しい早見に戻っていた。

早見があたしの乱れた服を整える。

「最後に俺のこと下の名前で呼んでよ。
・・・まだ一度も呼ばれたことないからさ。」

あたしはコクッっと頷いた。


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