私と、きみ。
・・・ひとりぼっち。

あ、そっか。

私は何もできないから、発言する権利もないのかな。

あーあー・・・

家に入ろうとした。・・・ガチャッ

「香湖!なんで入ってこないの?・・・あれ、香湖?どした?」

「・・・いいよ。2人でやって。私はやめとく・・・」

結局自分で孤独を選ぶ。馬鹿みたい。

馬鹿みたいで・・・泣ける。

「香湖!何考えてんの?!」

昌美は私をがばっと抱く。

私は大粒の涙を流す。

「香湖、孤独を選んじゃだめ。3人だからこそ、できるんだよ?」

小さな声で言ってくれた。 昌美のいい所、人を元気づける所。

「・・・うん」
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