私と、きみ。
体がカチンコチンにかたまる。動けない。

「・・・香湖っ 緊張しなぃで!」

昌美が小さい声で話かけてきた。

私はやっと意識が戻ったみたいに動き出す。

周りは、ざわめく。もしかして私、外した?

うわー・・・恥ずかしい。

私は笑顔をやめて、顔を真っ赤にする。

いつのまにか、自己PRの時間は終わっていたらしい。

昌美と美緒を見た。2人もこっちを見ていた。

「ちょっ・・・香湖!あんた、何?!モデル経験あり?!」

今まで見た中で一番の笑顔を見せながら、昌美がいう。

「ないに決まってんじゃん。ごめん、ちゃんと出来てなかったよね?」

「馬鹿!最高得点って言ってるじゃん!」

「・・・は?」

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