私と、きみ。
私は大粒の涙を流していたけれど、必死に拭き取った。

そして、笑顔で、声は震えていたけど言った。

「・・・行ってらっしゃい。」

「おう。」

そして、爽ちゃんとは毎日会えなくなった。

毎日メールと電話はしていた。

・・・してくれてた。

でも、私には足りなかった。

顔が見たい。

爽ちゃん、会いたいよ・・・

顔を見て、話がしたい。

爽ちゃんが東京に行って、私は抜け殻だった。

死んだわけじゃないのに、悲しくて。寂しくて。

時々昌美が元気づけに来てくれてた。

そんな昌美も大阪に引っ越してしまった。

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