私と、きみ。
5.将来
懐かしい事を思い出していた。
私だけ、ずっとぼーっとしていた。
現実では大変なことになっていた。
まさか決勝にいくとは思っていなかったし、ましてや決勝で新しい服を作らなきゃいけないなんて考えていなかった。
「決勝は明後日。まぁ、今日よりは時間あるねぇー。」
美緒が言う。今回10時間ちょっとで服を作った。
徹夜で。
その時は美緒がデザインをすぐ考えてくれたから助かった。
決勝用の服も、美緒が作ってくれると思っていた。
「今回はやっぱり、香湖ちゃんが作らないとねっ」
子供みたいな顔でさらっと言った。
え? 私?
「いやいや、無理でしょ。うん」
私だけ、ずっとぼーっとしていた。
現実では大変なことになっていた。
まさか決勝にいくとは思っていなかったし、ましてや決勝で新しい服を作らなきゃいけないなんて考えていなかった。
「決勝は明後日。まぁ、今日よりは時間あるねぇー。」
美緒が言う。今回10時間ちょっとで服を作った。
徹夜で。
その時は美緒がデザインをすぐ考えてくれたから助かった。
決勝用の服も、美緒が作ってくれると思っていた。
「今回はやっぱり、香湖ちゃんが作らないとねっ」
子供みたいな顔でさらっと言った。
え? 私?
「いやいや、無理でしょ。うん」