私と、きみ。
私は帰ろうとした。

でも後ろから昌美もついてきていたらしい。


・・・鍵、閉めたよね。

・・・空いてる?

ま さ か 。

「おかえりー!香湖ちゃんっ」

私の家の鍵を持ってるのは、私と美緒だけ。

「美緒?!なんで?!」

今日は何なんだ。ミラクル?・・・笑っちゃう。

中学校の時の仲良し3人組が、大人になって再会なんて。

考えてもいなかった。

・・・夢にも思っていなかった。

自然に笑顔が吹きこぼれる。

目から大粒の涙も流れる。

・・・会いたかった。

昌美は変な子だけど、親友。

いきなり訪ねてくる美緒も、親友。

「泣・・・?!泣かないで、香湖!」

「ん・・・」

「さて、本題に入りましょ。」
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