私と、きみ。
2.私達のはじまり
「先に言っとくけどねぇ・・・私、ミシンダメだよ?」

恐る恐る喋る、私の声は震える。

2人はどう答えるのだろうか。

「・・・・」

ほら、沈黙。・・・もうやだ。ごめんね。

「知ってるっつの!だから心配すんなっつったろ!」

昌美がどんどん男口調になっていく。 本気で怒っている時だ。

「そうそう 大丈夫だよ、香湖ちゃんっ」

かわいらしい声で美緒が言う。

タイプが全然違う、3人。 

性格も、考え方だって、好きなファッションだって、違う。

そんなバラバラな3人が力を合わせて服を作っても。

すごく変てこな物ができあがりそう。

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