コウコウセイ。
「裕美~行こ」
「あ、うんちょっと待って…」
スクールバッグに教材を詰め込む。
A型だからか知らないが、大きさが綺麗に大中小になっていないと気が済まない性分で、いつも支度が遅い。
美咲にはなかり申し訳ないのだけれど。
「あれ、テスト期間なのに有希部活?」
「うん、今日記録会で」
「陸部大変だね」
うしろで夏目くんも必死に支度をしていた。
私と違うのは、彼の場合片付けができないため机がぐっちゃぐちゃで時間がかかるという点。
黙々と支度をしている私を余所に夏目くんはこれまたぐちゃっとスポーツバッグに教材を押し込み、それを肩にかけた。
「ばいばーい」
「うん、じゃ」
美咲が手を振ると、夏目くんも片手を挙げる。
美咲は目で私に「何か言え」と訴えかけていたので取り敢えず適当に繕った言葉を口にした。
「記録会、がんばって」
「…あ、うん」
「あ、うんちょっと待って…」
スクールバッグに教材を詰め込む。
A型だからか知らないが、大きさが綺麗に大中小になっていないと気が済まない性分で、いつも支度が遅い。
美咲にはなかり申し訳ないのだけれど。
「あれ、テスト期間なのに有希部活?」
「うん、今日記録会で」
「陸部大変だね」
うしろで夏目くんも必死に支度をしていた。
私と違うのは、彼の場合片付けができないため机がぐっちゃぐちゃで時間がかかるという点。
黙々と支度をしている私を余所に夏目くんはこれまたぐちゃっとスポーツバッグに教材を押し込み、それを肩にかけた。
「ばいばーい」
「うん、じゃ」
美咲が手を振ると、夏目くんも片手を挙げる。
美咲は目で私に「何か言え」と訴えかけていたので取り敢えず適当に繕った言葉を口にした。
「記録会、がんばって」
「…あ、うん」