モデル同士の恋
しばらく布団のなかで繰り返していると、
「さっきからため息ばっかりじゃん!」
突然結衣の声がした。
え?いつのまに結衣来てたんだ?
全然気づかなかった。
「お前いつからそこに?」
いつもより重い体をゆっくりと起こして結衣を睨む。
「ずーっと前から。
気づかないもんだね。
で、何ため息ついてるの?」
聞かなくてもわかるだろ!なんて頭の中で突っ込み
ながらも俺は仕方なく口を開く。
「これからある人と
会わなきゃいけないからです」
ある人の名前は敢えて言わない。口に出したくもない。
「あはは!
そんなに嫌?」
「嫌に決まってんだろ!」
この状況で喜んでるやつすごい。
よっぽど物好きなやつしかありえない。
誰かかわってくれよ…