モデル同士の恋

「結衣が颯太君と幼なじみじゃなかったらあたし達は今頃ラブラブだったはずなのに」

未来は顔を真っ赤にしてあたしを睨む。


え?
あたしと颯太が幼なじみだから未来と颯太はカップルになれなかった?

…意味わかんないんだけど。


「それどういう意味?」

「颯太君は結衣が独り身だから自分だけ付き合うのはかわいそうだからと思ってあたしの告白を断ったのよ」

何それ。
未来の言ってること本当?
…なわけないか。


言いがかりもいいとこだ。


「それって颯太から聞いたの?
それとも未来の予想?」

「颯太君から直接は聞いてないけど…
そんな感じだったわ!」

未来はあたしが思っていた以上に妄想が激しいらしい。

だって、デート行くのですら嫌がってたのに付き合うなんて、ね。


「颯太はデートに行くのすら嫌がってたけど」

「それも結衣に気をつかってたはず」


『バン!』

またドアが開いた音がして振り向く。
そこには颯太達がいた。

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