モデル同士の恋
「いいんちょーあたし何やるの?」

夏希が叫ぶ。


「少しくらい待て!
お前らは自分の外見プラスお前ら4人の写真と引き替えで捕まえてこい。」


おいおい、写真出回るなんて許してねーから。


大体いつの間に撮ってたんだよ。



委員長!

つっこみどころありすぎじゃねぇか。


俺さっきから心の中でずっとつっこんでる気がするぞ。




「残りのやつらはとにかく追いかけろ〜
まぁ、こいつらに期待しようぜ。」

俺たちかよ…。



「…それでは、1,2年生の方々追いかけてくださーい!
タッチしたなら体育館に連れてきてくださいねー」


「じゃあ各自スタート!!」

委員長が大声で言った。



そのすぐ後に、結衣に話しかけられる。


「ねー颯太、この状況どうする?
ってかサインなんて考えてないよ」

あ、サインとかそういえば考えたことない。


「んー、とりあえずやるしかなくね?」

この状況的にな。


「だよね。
大変なことになっちゃった…。」

「まぁ頑張るか。」

頑張りたくないが…

「うん。そーだね。
じゃあお互い頑張りましょー」

そう言って結衣は走っていった。


はぁ。

俺も頑張るか。


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