モデル同士の恋
「朝はどーも。
また会うなんて運命?」

と、窓ごしに少しくぐもったこえの葵くんの声が聞こえる。


嘘、また!?


夏希が小さい声で

「ちょっと、結衣、ここに葵くん呼んだの?」

と聞いてくる。


「は!?
呼んでないから」


あたしは迷惑してんのに呼ぶはずないじゃん。


「だとすると…
さっきのストーカーの話も
あながち外れてないかも…ね」

え!?

ちょっと…

そんなのやだよ!


「ねぇ、俺もそっち行っていい?」

葵くんは困っているあたしたちをよそに、ひとりでどんどん話を進めていく。


何それ…


なんでよ!


でも、これって断れない雰囲気だよねー?



あー、
今日ほんとついてないかも…



何も答えないあたしと夏希。


それに対して美月は

「…えぇ。どうぞ」

と答える。

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