モデル同士の恋
…あたし!?

何言ってんの!?


色々と口を挟みたい気持ちで一杯だったけど、

ピリピリしたムードにやられてしまい、
何も言えない。


多分、みんなもそうだ。


今話していいのは葵君と颯太だけ。


そんな空気。




「いいですかー?」

隣にいる颯太の前で手をヒラヒラさせて聞く葵君。



「なんでそれを俺に聞くわけ?」

颯太が葵君を睨み、そう答える。


確かにっ!


まずあたしをちょうだいっていうことからして
わけわかんないけど、


それをなんで颯太に聞く必要があるの?


颯太が彼氏な訳じゃあるまいし…




「なんかただならぬ絆を感じるから…かな?」

ピリピリしたムードの中、
ひとりだけ明るくいる葵君。


不思議すぎる。



「別にただの幼馴染みだし。

まぁ結衣の好きにすればいーんじゃねーの?」


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