モデル同士の恋
「嘘、颯太は優しいから…
ヒック…
そう言ってくれてるだけでしょ?」


「は…?」


「だから葵君にああ言ったんだ…

これであたしが葵君と付き合えば…
解放されるって…
思ったんでしょ?」


そう言ってから更に泣く結衣。



「誤解、してんなよ…」

俺は無意識のうちに結衣を抱き締めていた。


結衣からは、シャンプーの甘い香りがした。


それで初めて自分のしたことに気付き、少し恥ずかしくなった。


でも、今はそんなことより
結衣の誤解を解きたい気持ちで一杯だった。
< 340 / 451 >

この作品をシェア

pagetop