モデル同士の恋
ドラマ現場の控え室。


あたしは昨日あの後あったこと、

颯太のことが好きなのに気付いたこと。


洗いざらい吐かされた。



でも…
彼女になったなんて
一言も言ってないよ?


「彼女になんかなってません!」


「え?」
「は?」

美月と夏希の声が重なる。

「早とちりだって言ってんの!」


あたしは半ばヤケになりながらも最後まで言いきった。


まったく、人の話を
よく聞かないんだから。



「うっそ。
信じらんない。

そこしないでいつすんの?」

夏希は心底驚いた顔をして…

何故か怒ってる。


あたしが訳わからずに色々な思考を巡らせていたら

「本当よね。
まったく、結衣ったら…。
告白しちゃえばよかったのに」

なんて、美月まで言い出す始末。



あたしがそんな軽々しく…
いけるわけないじゃないか。


「だってさ…
フラれたら、また気まずくなんじゃん」


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