モデル同士の恋
「今までだって優しかっただろ!」


「それはそうかもしれないけどやっぱ変!」


あたしがそう言うと颯太が驚いた表情をみせる。


「え、あたしなんか変なこと言った?」


「…お前熱でもあんじゃねえの?」


「は…?」


意味がわからない。



「冗談のつもりだったのに…」

颯太はそう呟いて考え込む。



「まったく意味がわからないんですけど!」


「あ、いつもの結衣だ。」

あたしが軽く怒ると颯太は笑顔にもどる。


正直言って、意味不明。


はっきりしてよ!


でもコロコロと表情を変える颯太は見てて飽きない。


「やっぱり結衣は結衣だな。」


「当たり前じゃん。
颯太頭おかしいよ!」


あたしは変わるつもりないし。


「うっせ。」

颯太がそう言ったのと同時に電車が入ってくる音がする。



「あ、電車来たね。」


「こんだけ人いたら座れねえよなー。」


「無理だね。
まぁ2駅だしいいじゃん。」


歩かなければ痛くないから立ってようが座ってようがわらない。


急停止だけはやめて欲しいけど。


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