モデル同士の恋

そしてその間に颯太はあたしに助けを求めた。



「なぁ…あいつどうにかしてくれよ。まじ迷惑」

そんな颯太とは逆にあたしは笑いをこらえるのに必死だ。

ふたりのやり取りは見てて楽しすぎる。

意外とこの席でよかったかも、なんて思ったり。


横を見ると夏希も笑ってる。というより周りみんなが笑ってた。



「まぁ、モテるのはいいことだよ」

ププ、と最後にこらえきれず笑い声が漏れてしまったけど、気にしない。


「冗談やめろって!
まじでお願いします!」

かなりうろたえた様子であたしに泣きつく颯太はやっぱり笑える。


まあでも、さすがにかわいそうかな。


「仕方ない。
適当に作り話話してあげるよ。

その代わり…たくさんオゴってね」

あたしがタダでやるわけがない!



「わかったよ。
ちゃんとやったらおごってやるから」


< 85 / 451 >

この作品をシェア

pagetop