モデル同士の恋
よーし!食べ物のため!

あたしはそう意気込んで未来に話しかけた。



「未来〜!」


「何?」

颯太と話すときの半分くらいのトーンなんですけど。


「颯太は今週からずっと家でみんなの雑用しなきゃいけないの。
だから行けないと思うよ?」


言いながら、これ本当の話にしようかなあ、と考える。


部屋の片付けしてもらわなきゃやばい。



「そんなの自分でやればいいことじゃない!」


「それが颯太ママからの言いつけだから破ったら大変なのよ…」


おばさんごめんね!!

おばさんは本当は優しいのに…!



「じゃあ代わりに結衣がやってあげればいいじゃん!!」


絶対に譲らない未来にあたしはうんざり。もう知らない。あたしの手にはおえないわ。
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