モデル同士の恋
「2人って幼なじみなんだ?」

葵はへぇーと楽しそうに笑った。



そうか。

今日初めて会ったから俺達が幼なじみだって事知らなかったのか。



「そうだよー!
こんな幼なじみいらないけどね!」


こんな?いらない?

むかつく!

「こっちのセリフだ馬鹿!
もう朝起こしてやらないよ?
お前毎日遅刻だよな!」

俺は言い返してやった。


こういう事してるからいつまでも男としてみてくれないんだよな。

わかってるのにやめられない。


「あ、そうだった。
颯太はパシリに必要だった。」

おい、ふざけんなよ結衣。


「俺結衣のパシリに
いつなった?」

「生まれたときから?」

「そんなこと言う奴には
もう朝起こして
やらないから。」

俺は台本に目を移してそう言った。


「嘘です、嘘!
すみませんでした」

やけに素直だな。

そんなに朝が
苦手なのかよ。


「ばーか!
最初からそう言えよ」

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