確信のない約束。【下】
「真司!ほんとに来てくれたんだぁ・・・」
来てくれないと思ってた・・・
しかも自転車で。遠かったよね。
「超スピードで来たからな!愛の力だ!」
たくましい姿に酔いしれるあたし。
「ありがとう・・・」
「合格おめでと。もしかして、旅行のために・・・?」
気付いてたんだ。
嬉しさがこみ上げる。
「そうだよ。楽しみなんだもん・・・」
「ありがとな」
「ねぇ、ぎゅってして?」
無言のまま、ぎゅってしてくれた・・・
ドキドキが伝わってくる。
時間が止まればいいのに・・・