確信のない約束。【下】


ザザー・・・
波の音が心の奥まで響く。
そして、素直にさせてくれる。
どちらからともなく手を繋ぐ。


「好き・・・」
自然と言える言葉。
・・・素直になれた。

「バーカ。俺の方が好きだし」
そして、真司はギュッとあたしを抱きしめた。
ひとりぶんだった鼓動が重なり、ふたりぶんになる。


「奇跡・・・だよなぁ。
こんなに広い世界で出逢えたことは」

「そうだね。ほんと・・・」




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