確信のない約束。【下】
「凛・・・どうしよう・・・」
唯・・・
あたしの横で、必死に涙をこらえている。
「もう・・・無理かな?」
「無理じゃないよ。だから、もう我慢しないで」
唯はとうとう泣き出した。
でも部活中だから、すぐに涙を止めた。
「分かった。もう1回、健とちゃんと話し合ってみる」
「ガンバ!」
部活が終わり、真司とふたりで雪の道を歩いた。
あたしに歩幅を合わせてくれる。
「俺の時計・・・つけてくれてたんだ」
真司はあたしの腕に気づいた。
もちろん・・・!つけてるよ。