砂時計
その女の人が気付くと自分の上にいた。
少し安心したと同時に‘なんで止めたのか’と・・・。
「すいません。大丈夫ですか・・・?」
上から聞いたこともない声が聞こえた。
「大丈夫だけど・・・ごめん・・・。」
「ごめんなさいは私の方です。助けてくれてありがとうございました。」
俺の上から女の人はおりて礼を言った。
「だって・・・あなた自殺しようとしたのになぜ・・・。」
「私を助けようとしてくれたじゃないですか・・・。」
俺が救ったんだ・・・。急に思い始めた。
あなたじゃないですかという視線が俺に向いた。
その時、初めて女の人と目があった・・・。
その時見てしまったんだ・・・。
君のスーツについた
名札の文字を・・・。