蝶々-butterfly-
いち。
編入
「星花ちゃん。ちょっといい?」
「はぁい。」
叔母さんにそう呼ばれ、リビングに下りる。
幼い頃に両親が亡くなったため、今は母の妹夫婦に育ててもらっている。
今は5月。
普通だったら高校2年生なんだけど、事情があって、高校には行ってない。
「星花ちゃん。高校に通う気ない?」
「え…?」
「あのね、私たちの知り合いに高校の校長先生やってる人が居るの。」
今度は叔父さんが言う。
「そこに通わないか?」
「でも…」
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