蝶々-butterfly-
「なに、学費のことは心配しなくて良い。校長のご厚意で学費免除してくださるそうだ。」
「いいの?」
「星花ちゃん。私達はね、せっかくの青春を台無しにして欲しくないの。」
叔母さんが目を輝かせて言う。
「そうだ。それに俺達は、星花を本当の娘のように思っている。遠慮はしなくて良い。思いっきり楽しみなさい。」
「ありがとう。叔父さん、叔母さん。」
「学校は明日からだからね。」
そういって制服を渡された。