本当の仲間
──春風 愛華side
「委員長、危ない!」
誰かの声で顔を上げる。目線先には看板が倒れかけていて、その落ちる先には伊藤がいた。あたしはすぐに受付の紙を捨て、鈴木を助けに行っていた。看板は支えられたが、伊藤が吃驚したのかだろうか、そこで腰が抜けかけていた。
看板は意外に重く、体勢が崩れかけた。その時、看板の重さが軽くなる。
「南雲…」
「危ない、なぁ…」
南雲がかわりに看板を支えてくれていた。
「大丈夫か!?」
原田先生が教室に入って来た。伊藤が腰を抜かしかけているのと看板が倒れかかっているのを見て察したのだろう。
「大丈夫です…」
あたしは伊藤にへと手を伸ばし、立たせようとする。
「…大丈夫か、伊藤」
「あ、うん大丈夫。ありがとう」
南雲が自分の作業場所へと戻ろうとする。
「南雲くんもありがとう」
ニコリと微笑みながら言う鈴木に対して南雲は
「ふんッ、もうこんなドジやらかさないでよね」
と、冷たく返す。
「あ、仕事戻らなくちゃ」
鈴木はそう言うとペンキを持って教室の戸あたりにいる男子へと持って行く。ドジ…なんだな。
「委員長、危ない!」
誰かの声で顔を上げる。目線先には看板が倒れかけていて、その落ちる先には伊藤がいた。あたしはすぐに受付の紙を捨て、鈴木を助けに行っていた。看板は支えられたが、伊藤が吃驚したのかだろうか、そこで腰が抜けかけていた。
看板は意外に重く、体勢が崩れかけた。その時、看板の重さが軽くなる。
「南雲…」
「危ない、なぁ…」
南雲がかわりに看板を支えてくれていた。
「大丈夫か!?」
原田先生が教室に入って来た。伊藤が腰を抜かしかけているのと看板が倒れかかっているのを見て察したのだろう。
「大丈夫です…」
あたしは伊藤にへと手を伸ばし、立たせようとする。
「…大丈夫か、伊藤」
「あ、うん大丈夫。ありがとう」
南雲が自分の作業場所へと戻ろうとする。
「南雲くんもありがとう」
ニコリと微笑みながら言う鈴木に対して南雲は
「ふんッ、もうこんなドジやらかさないでよね」
と、冷たく返す。
「あ、仕事戻らなくちゃ」
鈴木はそう言うとペンキを持って教室の戸あたりにいる男子へと持って行く。ドジ…なんだな。