本当の仲間
──春風 愛華side
あの後、沖矢と一緒に色々巡りまわった。縁日がテーマのクラスがあり、そこではヨーヨーとか、カステラ等が置いてあった。スーパーボールすくいをする事にした。
「愛華ちゃん出来るの?」
「人並みには…」
「ふぅん…。なら僕と勝負しない?」
「勝負?」
あたしは問いかけた。勝負ねぇ…。
「綺麗なボールの色を取った方が勝ち…、ってね」
沖矢は少し微笑みながら言った。
「綺麗な色…、か」
「うん、何個でもいいし。勿論、沢山取った方が有利だしさ」
「まーいいけど」
「ならやろっか」
1回200円らしく、財布から200円を取り出す。
「愛華ちゃんは出さなくてもいいから」
「借りは作りたくないんだ」
「借りじゃないよ」
「じゃあ──…」
「いいから早くやろ?」
「……あぁ」
沖矢からすくいを受け取る。
(綺麗な色…、か)
あたしは好きな色というより、好きな物の色が好きだ。
(好きな物…)
桜…なのかもしれない、な。
あたしはピンク色のボールを探す。ふと端っこにあったピンク色のボールを見つけた。
波のように絵がかれていて、少し淡いピンク色があるボール。
簡単にすくい、入れ物の中にへと入れた。他に好きな色はない。
あたしはボールを1つずつ見て、綺麗だと思うボールを捜す。
ふと見つけた緑色のボールがあった。
雲隠れのように、雲の部分を表す色が緑でその他が薄い緑だった。
(どこかで見た事があるな…)
なんだろう…、と考え沖矢の方を見ると目が合った。緑色の目に…。…あぁ、沖矢の目の色か。よく思うが綺麗な色だ。あたしはそれをすくう。すくって入れ物に入れると同時にすくいの紙が破けた。
「あちゃ、破けちゃったね」
沖矢の方も破けたらしく、取った物を見せ合う事に。あたし達は屋上で見せる事にした。
あの後、沖矢と一緒に色々巡りまわった。縁日がテーマのクラスがあり、そこではヨーヨーとか、カステラ等が置いてあった。スーパーボールすくいをする事にした。
「愛華ちゃん出来るの?」
「人並みには…」
「ふぅん…。なら僕と勝負しない?」
「勝負?」
あたしは問いかけた。勝負ねぇ…。
「綺麗なボールの色を取った方が勝ち…、ってね」
沖矢は少し微笑みながら言った。
「綺麗な色…、か」
「うん、何個でもいいし。勿論、沢山取った方が有利だしさ」
「まーいいけど」
「ならやろっか」
1回200円らしく、財布から200円を取り出す。
「愛華ちゃんは出さなくてもいいから」
「借りは作りたくないんだ」
「借りじゃないよ」
「じゃあ──…」
「いいから早くやろ?」
「……あぁ」
沖矢からすくいを受け取る。
(綺麗な色…、か)
あたしは好きな色というより、好きな物の色が好きだ。
(好きな物…)
桜…なのかもしれない、な。
あたしはピンク色のボールを探す。ふと端っこにあったピンク色のボールを見つけた。
波のように絵がかれていて、少し淡いピンク色があるボール。
簡単にすくい、入れ物の中にへと入れた。他に好きな色はない。
あたしはボールを1つずつ見て、綺麗だと思うボールを捜す。
ふと見つけた緑色のボールがあった。
雲隠れのように、雲の部分を表す色が緑でその他が薄い緑だった。
(どこかで見た事があるな…)
なんだろう…、と考え沖矢の方を見ると目が合った。緑色の目に…。…あぁ、沖矢の目の色か。よく思うが綺麗な色だ。あたしはそれをすくう。すくって入れ物に入れると同時にすくいの紙が破けた。
「あちゃ、破けちゃったね」
沖矢の方も破けたらしく、取った物を見せ合う事に。あたし達は屋上で見せる事にした。