本当の仲間
1-Cに着いた。
窓際はもうかなりの人数が来ていた。
7割は男だ。と、いう事はかなりの美人さんなのかもしれない。
小柄なのを生かして、窓際へと進む。
そして、窓側の列の一番後ろに紅色の女が座っていた。
その前には俺の幼馴染の伊藤 雪乃がいる。
1-Cの委員長で、大人しく器用な女の子だ。
多分、担任の原田先生に転校生の子を頼まれたんだろう。
「雪乃~!」
声を出し、雪乃を呼んだ。雪乃はすぐに気づき、転校生を引っ張って俺の処へと連れて来た。
「「…!」」
「あんた…この学校だったのか」
「転校生って…お前!?」
かなり前の話だ。携帯を拾った時の…。
「あれ、朔斗くん知り合いだったの?」
「い、いや、知り合いというより──…」
「携帯を落とした時に拾ってもらったんだ」
「そうなの?」
「あぁ」
一瞬で見たら分からなかった。
長髪だった紅髪は肩近くまでバッサリ切られている。
髪の毛の長い短いで、こんなにも違うとは思わなかった。
雪乃は前髪を少し残し、右耳の下らへんで紫のシュシュで結っている。
雪乃はその髪型が似合っている。
そんな事考えてるとなんだか顔が赤くなってきた。
「…?朔斗くん、顔赤いよ?」
雪乃が俺の顔を覗き込んでくる。
「…!?な、なんでもねぇ!!」
俺は雪乃から顔を逸らし、手の平で口元を隠す。
なんだかニヤけてしまう。
チャイムが鳴る。今度は永野先生の筈だ。永野先生はまぁいわゆる筋肉体質で、普通なら体育の先生だと思ったんだけど数学の先生だ。結構仲が良い。
「んじゃまたな!雪乃っと…」
「春風、愛華」
「またな、愛華!」
俺は大きく手を振り、教室へと戻った。
次は古典の筈。古典担当の辻井先生が入って来た。
1学期の勉強をしてたらあっと言う間に終り、親父に言ったら2学期の分もしとけと言われ、していた。家にいる間、暇だったから勉強しかする事は無かった。
チャイムが鳴る。確か次は体育。原田先生の話だと男女混合で体育館でバスケをする。
体操服に着替え伊藤と一緒に体育館へと向かう。
窓際はもうかなりの人数が来ていた。
7割は男だ。と、いう事はかなりの美人さんなのかもしれない。
小柄なのを生かして、窓際へと進む。
そして、窓側の列の一番後ろに紅色の女が座っていた。
その前には俺の幼馴染の伊藤 雪乃がいる。
1-Cの委員長で、大人しく器用な女の子だ。
多分、担任の原田先生に転校生の子を頼まれたんだろう。
「雪乃~!」
声を出し、雪乃を呼んだ。雪乃はすぐに気づき、転校生を引っ張って俺の処へと連れて来た。
「「…!」」
「あんた…この学校だったのか」
「転校生って…お前!?」
かなり前の話だ。携帯を拾った時の…。
「あれ、朔斗くん知り合いだったの?」
「い、いや、知り合いというより──…」
「携帯を落とした時に拾ってもらったんだ」
「そうなの?」
「あぁ」
一瞬で見たら分からなかった。
長髪だった紅髪は肩近くまでバッサリ切られている。
髪の毛の長い短いで、こんなにも違うとは思わなかった。
雪乃は前髪を少し残し、右耳の下らへんで紫のシュシュで結っている。
雪乃はその髪型が似合っている。
そんな事考えてるとなんだか顔が赤くなってきた。
「…?朔斗くん、顔赤いよ?」
雪乃が俺の顔を覗き込んでくる。
「…!?な、なんでもねぇ!!」
俺は雪乃から顔を逸らし、手の平で口元を隠す。
なんだかニヤけてしまう。
チャイムが鳴る。今度は永野先生の筈だ。永野先生はまぁいわゆる筋肉体質で、普通なら体育の先生だと思ったんだけど数学の先生だ。結構仲が良い。
「んじゃまたな!雪乃っと…」
「春風、愛華」
「またな、愛華!」
俺は大きく手を振り、教室へと戻った。
次は古典の筈。古典担当の辻井先生が入って来た。
1学期の勉強をしてたらあっと言う間に終り、親父に言ったら2学期の分もしとけと言われ、していた。家にいる間、暇だったから勉強しかする事は無かった。
チャイムが鳴る。確か次は体育。原田先生の話だと男女混合で体育館でバスケをする。
体操服に着替え伊藤と一緒に体育館へと向かう。