時空を越えて…
ぷっちーん…
本日三度目のぶちギレ
『うるさーいっ!!!』
「は…?」
「へ…?」
急に叫んだ私を見てポカンとしている二人…
と言うよりその場にいる全員がポカンとみていた
『さっきからお前は誰だの…名乗って欲しいんだったらまず自分からが礼儀ですよ!?人を珍しい生き物みたいに見て私からしたらあなたたち二人の方が珍しい生き物みたいです!!!』
「…ぷっはははは」
『「は…?」』
突然笑いだす男の人
「お前面白れぇなぁ!!!」
突然笑いだしたので呆気にとられた
「俺は高杉晋作だ。でこっちが岡田以蔵」
『高杉さんに…岡田さん』
「そ。お前は?」
『私は美凪しぐれです』
「しぐれかぁ…変わった名だな!」
悪気は無いんだと思うけど…ちょっとムカつく言い方…
「どっから来たんだ?」
『え…と…』
東京なんて言えないし…
「分からないのか?」
『はい…』
「記憶喪失と言うやつでしょうか?」
またまた男の人がでてきた
うわ…綺麗な人
現れた人は綺麗な長い髪を一つに縛っていて顔も女の人に負けないぐらいの顔立ち
その人は私の視線に気づき軽く会釈をした
「私は桂小五郎と言います」
『あっ…はい/////』
見つめていたことに気付かれ恥ずかしくなった
「桂さん何だよそのきおく…何とかって」
「記憶喪失です。今までのことが一時期忘れてしまっていることです」
「なるほどの〜ところで高杉は何を慌てとったんじゃ?」
「あ!!そうだった!!!実はさっき近くの町で女一人が5、6人の男どもを一瞬で倒したらしいんだ!しかも新撰組の沖田から刀を借りて」
「それがしぐれさんとどう関係が?」
慎太郎さんが首をかしげながら問いかけた
「その女が変な格好で目の色が左右違くて美人らしいんだ。町でもかなりの噂になってた」
「新撰組の奴等もその女を探してるらしいぜ」