時空を越えて…
『嵐が去った…』
へなへな〜とその場に座り込む私に救世主である董先生が近寄ってきた
「お前なぁ…もっと学習しろよ!何回同じ目に遭えば気が済むんだよ!!!」
『だっ…だって…』
「はぁ…」
『ごめんなさい…それとありがとう董先生』
「ったく…」
そう言って優しく微笑みながら頭を撫でてくれた
董先生と私は血の繋がりのない兄妹
私のお母さんと董先生のお父さんが結婚して私達は戸籍上の兄妹
学校の人達には何となく秘密にしている
董先生は整った顔立ちでかっこいい
ファンもいるみたい…
だから秘密
「ほら…次授業だろ?」
座り込んでいる私に手をさしのべた
その手を握り立ち上がる私達の姿はまるで恋人なのかな?
よくそんな噂が流れている
『…教室に戻りたくない』
「わがまま言うな。心配するぞ?」
『私の心配する人なんていないよ』
そういいながら私は教室に向かった
そんな様子を誰かが見ていたとも知らず…
この後私の身に起こることも…―
……―――
…―――
教室に着くとクラスの男子達が集まってきた
「大丈夫だった?」
「心配したよ?」
優しく接してくる男子
心配なんてしてないくせに…
そう心の中で囁きながらありがとうと言って席に着いた
私には友達何ていない… と言うよりいなくなった