時空を越えて…
教卓に視線を向けると睨み付けている数人の女子
その中の一人はついこの前まで親友だった人
唯一私の目を綺麗だねと言ってくれた人
そして董先生の事が好きな人
たまたま一緒にいるところを見て付き合っていると勘違いしている
本当は誤解を今すぐにときたい…
でもそのせいでお母さんやお義父さん、お兄ちゃんに悲しい思いをして欲しくない…
お父さんが女つくって蒸発して10年…
ずっとお母さんは私のために昼も夜も働いていた
そんなお母さんがやっと幸せを掴んだのに私のせいで悲しませたくない…
私が我慢すればみんな傷つかずにすむから…
だから私は先生と兄妹だとゆうことを隠すことにした
『でも辛いな…』
そんなことを思っていると莉緒が近づいてきた
「しぐれ…放課後屋上に来て」
目も会わせずそう言うとまた元の場所に戻った
『…科学室に行こう』
科学室には董先生がいる
顔を見るだけで元気になれるから…
そう思い私は授業が始まる前に科学室へと向かった