嘘婚―ウソコン―
予想通り…いや、彼女の言う通り、電話とメールがきていた。

一体何様のつもりなんだ。

彼女ヅラか女房ヅラか。

イラッときて、陽平はコーラのストローを噛んだ。

メールの受信履歴をスクロールすると…怒ると言うよりも、呆れてしまった。

どちらも3分に1回の割合できているのだから。

『今から会える?』

『電話して』

『空メでもいいから返信して』

もはや、ストーカーだ。

わざわざ開封しなくてもわかった。

陽平は未読のメールを全部消去した。

電話の着信履歴も、特に確認せずに全部消した。
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