嘘婚―ウソコン―
「俺の血液型とその子供の血液型は、同じAB型。
確かに、日本じゃ結構珍しい血液型だ。
だけど血液型が一緒だって言う理由だけじゃ、その他の辻褄があわない。
DNAどうこうでモミがしどろもどろになったのは…」
陽平が千広に視線を向ける。
「違う、って言うことですね?」
千広が返事をすると、
「さすが、ヒロ。
頭がいいな」
陽平が褒めた。
それで褒められる理由がわからない。
そもそも証拠だ根拠だと言っていたのは陽平の方じゃないか。
呆れた千広に陽平は、
「まあでも、養育費くらいは出すって言ったけど、モミはそれじゃダメだって言うんだ。
“俺が父親になってもらわないと困る”って、そう言って騒いでた。
早い話が、俺との結婚を要求してるって感じだ」
話を続けた。
確かに、日本じゃ結構珍しい血液型だ。
だけど血液型が一緒だって言う理由だけじゃ、その他の辻褄があわない。
DNAどうこうでモミがしどろもどろになったのは…」
陽平が千広に視線を向ける。
「違う、って言うことですね?」
千広が返事をすると、
「さすが、ヒロ。
頭がいいな」
陽平が褒めた。
それで褒められる理由がわからない。
そもそも証拠だ根拠だと言っていたのは陽平の方じゃないか。
呆れた千広に陽平は、
「まあでも、養育費くらいは出すって言ったけど、モミはそれじゃダメだって言うんだ。
“俺が父親になってもらわないと困る”って、そう言って騒いでた。
早い話が、俺との結婚を要求してるって感じだ」
話を続けた。