ティアモ


スッ


「行くよー」

藤旗は緊張というものを感じないのだろうか


いっつも笑っている


まるで、里菜みたい。



「すげェよな。」

「ん??」


「いや、運命ってすごいね。」


「あ・・・うん」


荒田は、少し笑いながら、うなづいた。



「選手は練習をやめてください。これより1回戦を開始します!!」


いよいよ、俺たちの戦いが始まる



そう思い、もう1度気持ちを引き締めなおす。




コールの中に俺の名前はなかった。


だが内木中学校3年は、たくさん呼ばれた。



< 76 / 90 >

この作品をシェア

pagetop