ティアモ


「どうしたん??」

純司が花火を持ってくる

「おい、あぶねーだろ」

いつもと同じ笑顔で対応した



7月23日
卓球部の打ち上げが終わり、みんなで花火をしている



俺は1人、空を眺めていた。


3年間・・・。


長くて、辛くて悲しくて楽しくて

いろんなことがあった

でも1つだけ変わらなかった



空だけはいつまでも、どこの空も同じだ




プルルルルルル・・・


「はい??もしもし??」

懐かしい声。

そこまでじゃないか。



「里菜、俺ね、やっぱり関わらんほうがいいと思う」

何度も考えた



俺は、もう里菜にたよっちゃいけない

里菜の邪魔ばっかりして
自分は毎回、里菜に甘えてしまう

だから俺は、ずっと弱いままだ
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