年下なアイツ~天の邪鬼なアタシ~
オレは、
この時杏が何を考えているかなんて
分かるはずもなく、
ただ杏の後ろ姿を
見つめることしかできなかった。
でも、
なぜか悲しい気持ちにならなかった
のは、何故だろう。
その理由を知るのは
これからどのくらい先の話なのか、
オレには分からない。
唯一つだけ
オレはこの時誓った
「杏以外は見ない」
と、
だが、
人間は本当に卑怯だ
すぐに約束を破る。
口だけだ。
オレはこれから
杏以外の女を意識し始める。