年下なアイツ~天の邪鬼なアタシ~
隣にいるのは、
髪型は絶対に一瀬だ。
でも、
顔が違う。
目がとってもぱっちりしてて、
白い肌に、長いまつげ、
プッくリした唇。
誰?
「ちょ!誰あの子?一瀬緩奈!?」
「分かんない」
物陰に陰に
隠れながらその「女」をガン見する。
「あ、杏じゃん」
「あ、」
マサキがアタシ達に気づいた。
「なにしてんの?」
「べ、別に?」
「ちょっととおっただけだよ~」
上手くフォローした!
佳澄ナイス!
「それより、神崎君このこは?」
「え?この子って一瀬ですよ?」
え・・・?
今・・・
一瀬て?
「あ、やっぱり気づきませんでしたか・・・。
めがねじゃなくてコンタクトにして、
ちょっとお化粧もしたんです」