FeeLiNg.






雪降るクリスマス。

私の、後悔のはじまり。

いつものように、学校の帰りに
あゆみのいる病室へ
遊びにきていた。







「あのね、今まで誰にも
言わなかったんだけど…。」


あゆみが、頬を赤らめた。


「どうしたの?」


「あのね…。」



その時から少し、嫌な予感がしてた。



「私、拓人のこと、好きなんだ。」



うまく、笑えなかった。


口角はあがったけど、
目が笑えなかった。


「…まぢーっ?!いつからー??」


だめだ、笑顔が崩れそう。

我慢しなきゃ。


「今年の…そうだなぁ…夏くらいから…かな…。」


「そっかあ。…応援しますっ!」


「やったーっありがとうっ。」



応援なんて、しなくてもいぃのに。


だって拓人だってきっと…
あゆみのことが好きだから…。



私、わかってた。
拓人が好きだから。


拓人は何も言わないけど
私は、感づいてた。
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