FeeLiNg.



「…なに呑気に座ってるの?」


私の目の前に、やつれた母がたっていた。
肩をかすかにふるわせて、
私を見下ろしていた。



「あんたがあゆみを殺したのにっ!
あんたなんて嫌いよ!
あんたなんてあんたなんて…っ!」

母は頭を抱えて座り込んだ。


「…ママ、ごめんなさい…。」


母の肩に手を添えようとした時、
母にその手を勢いよく払われた。



「もうイヤ!こないで!
ママなんて呼ばないでよ!
うわああぁぁぁぁ…っ」


















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