FeeLiNg.
気づけばファイルは先生と合わせて
5個できていた。
「このペースで終わるかなー。
まぁ、大丈夫だろ。」
先生は吸っていた煙草を窓から
放り投げた。
これが本当に教師なのだろうか。
「先生…。私じゃなくても
よくないですか?友達の多い原田さんとか
森田くんとかだと人手もあるし。
働き者の杉本くんとかいるじゃないですか…。私なんかがやるからペースが
遅いんじゃないですか?」
私はプリントをファイルに入れながら言った。
「俺はお前がいんだよ。」
「…。」
またそうやって冗談を言う…。
私はこの人の本気みたいな冗談が
苦手なの。