FeeLiNg.







気づけばファイルは先生と合わせて
5個できていた。

「このペースで終わるかなー。
まぁ、大丈夫だろ。」

先生は吸っていた煙草を窓から
放り投げた。


これが本当に教師なのだろうか。


「先生…。私じゃなくても
よくないですか?友達の多い原田さんとか
森田くんとかだと人手もあるし。
働き者の杉本くんとかいるじゃないですか…。私なんかがやるからペースが
遅いんじゃないですか?」


私はプリントをファイルに入れながら言った。




「俺はお前がいんだよ。」


「…。」



またそうやって冗談を言う…。
私はこの人の本気みたいな冗談が
苦手なの。






< 80 / 89 >

この作品をシェア

pagetop