FeeLiNg.
「なんでって…。」
私は先生を睨みつけた。
先生は怯むことなく、私のバッグを
掴むとぐいっと自分の方へと引き寄せた。
先生の足に私の足が触れる距離。
先生は私を見上げた。
「お前は俺の生徒だ。」
先生は真剣な顔で私を見つめる。
「…だからなに?」
教師だから、いい人ぶんの?
そういうのももういらない。
「なのに、気になるんだ。」
気になる…?
生徒だから…?
先生の両手が、私の両手を包み込んだ。