林檎とモノクロ
吐息




冬の夜の街



白い息を吐きながら
帰りを急ぐ人達



たまたま通りかかった店のショーウィンドウに、たくさんの香水が並んでいた


そのなかで
ひときわ輝く
その真っ赤な真っ赤なボトルに
俺は吸い込まれた


どこか似ていた


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