君に出逢えた奇跡
「おっおい・・」






「あっ!ごめん!!!」






「おまっ・・・何泣いてんだよ」






「え・・・・・・」






ポロポロ






あれ?…なんで…あたし泣いてんの……?






その涙は、まるで今降ってる雨のように止まらない。






「な・・んでだろ・・・わかんない・・」






「わかんないって・・・はぁ……ったく」






ギュッ






「・・・・?」






何かが触れたと思い手を見ると、護は震えたあたしの手を優しく握ってくれたていた。






「いっいいよっ・・・大丈夫だから」





「こんな震えてんだぞ?大丈夫じゃねーよ・・」






護の手は温かくて、まるであたしの涙を拭いてくれるかのように落ち着いた・・・。






……………






次の日・・・






「ん・・・?・・」






ここ・・・どこ?






「やっと起きたか・・。」






護があたしの目の前にやってきた






そういえば昨日…






・・・あああああ!






「まさか・・・あたし・・寝てた?」






「そう・・手握ったまま寝たから困ったわ」






ズキッ






「いった~・・」






「そりゃそうだろうな。こんなとこで座って寝てたんだから」






「あ・・・」






確かに座ってた。






てか護に迷惑かけちゃったよね・・。






「なんかごめん」






「別にいいけど」






あー。絶対に怒ってるよねこれ。






「あの・・さ」






「何?」






「その・・・今日のおっお詫び?におごらせてくれない?」






「?」






「あ・・嫌ならいいんだけど・・・そんな高いの無理だし・・・」






「最近食ってないからラーメン食いたい」






「ラーメン?」






「ああ。」






「ラーメンならいいよwいこ」






「今から行くのか?」






「うんw今食べたいでしょ?」






「まあ・・」






「んじゃいこいこっ!」






・・・・・・・・・・・・・・・・・





< 5 / 66 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop