【短編】君に恋をした。
ドキドキ夏祭り
8月14日
予定通り6時ちょっと前に神木家に行くと、紗耶香ちゃんはもう、門の前で待っててくれた。
窓を開けて声をかけると、満面の笑みで、近寄ってきた。
マジで可愛すぎるんですけど-!!!
「あの…、神崎さん…、あたしどこ座ればいいですか?」
え?どういうこと?
「ここ?」
普通に助手席を指差して答えると、ほんのり頬をピンク色に染めた紗耶香ちゃんが、車に乗り込んできた。
「なんで、聞いたの?」
疑問に思っていたから、普通に聞いた。
「なんでって……、助手席は彼女さん、限定かな、って」
そして、また、頬をピンクにする。