【短編】君に恋をした。
暫くして、神木 紗耶香は俺たちがいる部屋から出て行ってしまった。
俺は急に、目を向けるものがなくなってしまったことに、ちょっとだけ、戸惑ったが、神木さんと、仕事の話などを少しした。
「神崎くん。
紗耶香のことどう思う?」
少し酒によったのか、仕事の話を終えた神木さんが、俺に問いかける。
「可愛い娘さんですね。」
これは、冗談抜きだぜ?
「ふふ、ありがとう。
だけど、あの子いつまで経っても彼氏の影が全くないのよ。
神崎くんみたいな、真面目で誠実で、仕事が出来て、その上イケメンな人が、彼氏に出来たら、いいのに…。」