【短編】君に恋をした。
俺のこと、そう思ってくれるのは、嬉しいけど……
神木さん。
それは、本当の俺じゃない。
真面目で誠実なんか、俺には一番似合わない言葉だよ。
まぁ、顔がいいことは、否定しないけどさ。
それより、あの美人に、彼氏が居ないなんて事が驚きだ。
「きっと、素敵な人があらわれますよ。」
そう言って笑ってみせた。
飲み会と化した新入社員歓迎会が終わり、俺は家へと帰った。
頭にチラつく彼女の姿を気づかない振りをして……