初めて天使を見た瞬間

2限。班活動。


机を動かし6人班を作って班長とか役割を決める。
中でも一番騒がしそうなヤツがまとめる。

「えぇっとぉ、まず自己紹介からねぇ♪
 はい!そっからね!」

急に指をさされたのでビックリしたが、さっさと済ませてしまいたかったから
文句を言わずにやる。

「谷口李句。よろしく」

普通の自己紹介をした。

だか、気にいってもらえなかったらしく

「地味すぎぃ!もっと好きな食べ物とかぁ!」

「あー。好きな食べ物は・・・シュークリーム・・・」

ボソっとつぶやく。
だってなんか男がシュークリーム好きって。。。
キャラじゃないっつーか。
は、恥ずかしい////


チラっと天使の様子を見た。

天使は大きな目をさらに大きくして輝かせていた。

 なんだ・・・?


「はいっ次ぃ!羽音たんねぇ~!」

「うぇっ!?あゎゎっっ」

羽音たんとよばれた天使は胸に手を当てて
深呼吸をする。

極度な人見知りのようだ。

「えっと、木野・・・羽音(きの はおん)です。
 好きな食べ物は、シュークリーム。。。よろしくお願いします」

あ。。。シュークリーム。一緒だ。

木野は照れ隠しなのか、こっちに笑顔をみせる。
その笑顔が凄く可愛くて。
見てるこっちも幸せな気分になる。

まるで天使のような笑顔だった。


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